過去にWEBサイト作成と言えば、外側のデザインに重きが置かれていました。
気の利いた色合いや形、ページのデザインや写真、アイコンの活かし方等々。
しかし現代では技術の進歩によって外観ではなくその機能性が重視されるようになってきました。具体的にはデータベースとの連携、管理や常時ネット接続されたウィジェットと、過去とは比べ物にならないほどWEBサイト上でできることが増えてしまっています。
Web制作の複雑化、高度化が進んでいて、いかにそれらに対応できるようにレスポンシブな設計ができるかが重要になっています。
そういった外見(デザイン)ではなく、中身(コンテンツ)を焦点に、WEBサイトを構築する考え方をコンテンツストラテジーといいます。WEB制作をするにあたって、「完成してそのまま」ではなく、「継続的に運用する仕組み」を考えたほうがWEB制作の発注者の要件を満たしやすく、拡張性があれば何かあった場合に要素を追加するのも簡単で、発注者と制作者同時のすり合わせを少なくする効果も得られるでしょう。
また、コンテンツをどんどんふやし見込み客を獲得していくコンテンツマーケティングを行えば、WEBサイトにユーザーを集めることができます。WEB制作とは、コンテンツを増やしていく事を見据えた制作が重要です。
そして検索エンジンの利用が一般的となっている現在においては、SEO対策というのを忘れてはいけません。多くのサイトというのは訪問してもらって初めて意味があるのですから、訪問者を増やすために有効なSEO対策をサイト制作時からしっかり行うことが、結果的に収益につながりやすくなると言っても過言ではありません。
とりわけ、ヒアリングの時点ですでにコンテンツストラテジーの方向性を決めていれば、実際にWEB制作するのもスムーズに始められると思います。特に、オリエンテーション時点では発注者の粒度がかなり粗い可能性もあるので、どういう目的で、どこに、どうやって見せるのか、今後どういう運用をするのか、ひいては今後拡張したりする予定があるのかなど、しっかりと示し合わせしたほうがいいかと思われます。
レスポンシブに、環境や技術の発展に合わせてシステムを追加できる内面的な要素の強いWEB制作ができるかどうかは、将来的に再利用が効き、コストパフォーマンスに優れたサイトになるか、はたまた時代に取り残された旧式のページとなってしまうか、大きな分岐点になると思います。